ヘラの道具について


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ヘラブナ釣りも若い世代の人たちが多く参入してきました。
特にブラックバスからの転向が目立ちます。バスのプロも幾人かはヘラ釣りを始めたり、ヘラの会に所属したりと二束のわらじで忙しいようですね。

バスから転向して、まず道具の多さに驚かれる人が多いのではないでしょうか。それぞれの釣り人口はさておき、歴史の古さが道具の多さの理由の一つかなとも思えます。
ヘラの場合平均年齢が高いせいか、道具もその世代に受けるデザインな物が多くあるようです。
その次に戸惑うこと、それはヘラ釣りの道具のデザイン的な要素 ではないでしょうか。
自分がヘラ釣りをして、まずヘラバック類の大きさと重さとデザインに戸惑いを感じました。(売ってる立場でこんなことを話し、店頭ではお客様にお勧めしているので大きな声では言えないことでもあるのですが・・現行メーカーが出すバックの主流がそれしかないこともありご理解ください)
ただ、数年愛用しているとそれなりに慣れて来て、やはり高価なバックなどを見ると「いいバックだな!」なんて漏らすようになってはきています。
またカラフルな配色を施した、また従来にない生地でバックを作成するメーカーもでてきており、変化を感じずにはいられなくなっています。

あるメーカーの担当の人と話した事のなかに、そのメーカーのヘラの同好会だけの釣会の場合は、釣り場(桟橋など)にロッドケースとヘラバックは持っていかない という決まりがあるとの事。トートバックにエサと小物を入れて、竿数本と竿掛は束ねて持参するらしいです。理由は やぼったい だそうです。
確かにそれだけで間に合わせれば間に合うでしょう。
また最近発足した某クラブでは、竿は2本、エサは大会開催者が支給する決まりがあるらしく、エサは一切持っていかなくての釣りとの事。
これなら確かにヘラバックは要りませんよね。

バス釣りの横文字が羅列するファッショナブルなスタイルに対してのヘラの道具となると竹細工、藤細工、木材切削、うるし・・・和の有機的な素材とデザインのヘラの道具の数々はまた違った次元のものとも言えます。
バックもどこかしらそれに見合う、もしくはまったく違う概念からのより良いものの誕生を期待すること大です。